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2017年5月28日 (日)

(267)忖度

忖度(そんたく)とは、他人の心中や、その考えを推しはかること。推量、推測、推察。国語の辞書にはそうあります。最近にわかにこの忖度が話題となっているのは、国の役人たちが、ときの総理、安倍さんの気持ちを推しはかって行政を進めている(歪めている?)事例が二件続けて明るみになったからです。

 

ひとつは、総理夫人が名誉校長に就任予定(だった)大阪の私立小学校の用地取得において、国有地を異常に安く払い下げたこと。もうひとつは、総理自身が“腹心の友”と公言してはばからない学校法人理事長が、愛媛県に建築中の大学に獣医学部を新設する件で、50年間も一貫して新設の必要を認めなかった文部科学省が、今回あっさり認可に転じたことです。安倍さんはいずれも自分が指示したことはない、もしそうだったら責任を取りますよ!とまで気色ばんだ答弁をしており、もっぱら役人の忖度が働いたとされているのです。

 

最近安倍さんの顔つきが険しいと感じるのは筆者だけかもしれませんが、庶民感覚ではどうやら安倍さんが痛いところを突かれているためかと思われます。ここ数日の獣医学部案件の動きをみていると、総理を支える内閣府、首相官邸の混乱、官房長官のいらだちが目立ちます。

 

内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向だと聞いている」などと言われたと、文科省の役人が記載したであろう記録(大臣へのレクチャー用メモ)について、日頃は冷静な菅官房長官、最初は、日付もなく出所もわからない「怪文書みたいなもの」だと断じたのですが、今年1月に辞任した文科省のナンバー2の事務次官氏が、わざわざ記者会見を開き、私は在任中、確かにこの文書を見たと明言しました。長官は怒り心頭に達し、この前事務次官氏を、自身の辞任を渋った(情けないヤツ)、風俗店に出入りしていた(とんでもないヤツ)と、個人攻撃を行いました。(  )内は筆者が感じたこと、以下同じ。内閣府が、安倍さんの意思を忖度し、嫌がる文科省に、(わかっているんだろうなと)認可を急ぐように念を押した様子がありありと見てとれます。

 

この件は安倍さん肝いりの国家戦略特区案件です。昨年8月まで、担当大臣であった石破茂氏は、「不思議ですよね。大臣が代わることでこんなに(事態が)進むのか。総理の大親友であれば認められ、そうじゃなければ認められないというのなら、行政の公平性という観点からおかしい」と発言。麻生副総理も、「だから認可しなきゃよかった。俺は反対だった」と言ったそうですね。

 

これらの忖度が果たして安倍さんの今後にどう響くのか。庶民にわかるはずもありませんが、謙虚さを欠く安倍さんの最近の言動をみていると、政局の波乱要因になることだけは間違いないでしょう。「安倍さん、『李下に冠を正さず』という言葉をかみしめろ!」と筆者の亡父の声が聴こえます。今日は亡父の誕生日。誠実だけが取り柄の、田舎の「井戸塀政治家」でした。

 

 

 

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