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2017年5月 8日 (月)

(264)安倍さんの政治

今年も「中之島まつり」にブースを出し、署名を呼びかけました。幸い3日間とも好天に恵まれて昨年を上回る署名をいただきました。しかし、いつまで続けなければならないのでしょうか。愚痴のひとつも言いたくなるのは、私たちのささやかな闘いに、安倍政権が本気で拉致被害者を取り返そうとしていないからです。

 

今年の国民集会には行きませんでした。毎度同じことの繰り返しだから。安倍さんは今年の集会で「私が司令塔になって、解決する」と言明したそうですが、ではこれまではやはり、外務大臣に任せていたということでしょうか?この人の言葉にこれまで一喜一憂してきたご家族の身になれば、正直もうたくさんという心境ではないかと思います。集会で横田早紀江さんは、拉致被害者を取り返せないことは国家の恥だとおっしゃった。これは間違いなく安倍内閣に向けられているのです。家族にここまで言わせる安倍さん・・・。

 

挨拶だけすると、司会者は「公務のため安倍総理は退席されます」と言い、首相は会場を後にしたそうですが、翌日の「首相動静」によると、まっすぐ公邸に戻り、4時半には、母上の安倍洋子さんと銀座の和光で開催されている書家の個展を鑑賞。「『挑』と『柔』(の字)が印象に残った。私も柔軟に挑んでいきたい」と感想を述べたという。矢萩春恵という書家が国益にどう関わっている人か知らないが、むしろ正直に「私は親孝行のためこれから母と個展を見に行き一緒に過ごします」といった方がまだましで、逆に親子の情を大切にする人だからと「司令塔」への期待が高まったかもしれません。

 

53日の憲法記念日に、安倍さんは憲法改正を願う民間団体の集会に、ビデオメッセージを寄せました。①2020年までに新しい憲法を施行したい、②9条の1項と2項はそのままにし、新たに3項を書き加えて、自衛隊を憲法に位置づけ(自衛隊違憲論を封じる)、③高等教育の無償化の3点に言及し、2020年の東京オリンピックの年を、新しく生まれ変わった日本にすると主張しました。

 

これまで自民党のなかで一度も議論されていない内容での憲法改正をぶち上げたその日、安倍さんは山梨の別荘へ。今年の連休は、北欧諸国への訪問をドタキャンするほど北朝鮮情勢が緊迫しているはずですが、トランプ氏と「何も起こらない」ことを確認できたからか、翌日はゴルフに精を出していたそうです。

 

以上の事実をどう見るか。

 

これまでにも触れたように、安倍さんは拉致被害者の救出など真剣に考えてはいない。頭の中は、2020年のオリンピックのときに首相でいたい、そして憲法改正を初めてやり遂げた首相として名を残し、祖父岸信介を超える存在になる。そのためには、憲法9条に第3項を書き加えるという奇策で、常々「憲法改正ではなく、『加憲』を」と主張する公明党と、教育無償化を憲法改正の柱にしたい日本維新の会を抱き込む・・・。きっとこのアイディアを思いついた彼の胸中は嬉しくてたまらないことでしょう。(事実、有力な改憲論者も安倍手法でしかたがないと思い始めているようで、まことに残念。)

 

これを野望の政治だと言ったら言い過ぎでしょうか。上記の「加憲」による9条変更で、果たして「美しい日本の憲法」になるのでしょうか。ここ数年の筆者の安倍さんへの懸念はいよいよ現実になってきたと思います。なぜこんな堕落した政治が許されるのか。

 

あなたは拉致被害者を助け出すために、なぜ政治生命を懸けないのか。

今の憲法では、国民を守れない、救出できない、だから憲法は前文からすべてを見直さなければならないと、なぜはっきり国民に説明し訴えないのか。

もしあなたが出来なくても、あなたが身を捨てて行動すれば、後に続く人がきっと出てくる。そうしなければ日本は衰退していくだけだ。

 

志を貫けず、腐敗していく与党政治家。ろくに勉強をせず、プラカードしか書けないような野党政治家。彼らを選ぶしかない国民の悲運を思う毎日が続きます。

 

 

 

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コメント

やはり、政治家というのはわたしたち国民と違う人種なのでしょうか。
特に安倍総理はかつて無惨な退陣を経験なさって、「計算高いしたたかな」人になってしまったのでしょうか。
何とも、もどかしい限りです。

やそっちさん。コメント、ありがとうございます。
もちろん政治家ですから、計算高くしたたかであって当然ですし、むしろそうあるべきかもしれません。ですが、「すべての拉致被害者を取り戻します」といった空想を述べることは、あまりに人をバカにしていると思います。今の安倍さんには誠実さも謙虚さも感じられないのが残念です。

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