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2017年4月15日 (土)

(261)「一触即発の」半島情勢

46日、アメリカのトランプ大統領が、シリア政府軍の化学兵器使用への対抗策として、米軍に対しシリア軍基地への空爆を命令したニュースは世界中を驚かせました。事実トマホーク砲を59発も撃ちまくったのです。

 

しかもその命令は中国の習近平主席を招いていたトランプ氏の別荘で行われ、習氏はそのことを直接大統領から耳打ちされて、何も応答できずにいたということや、トランプ氏とは「いい関係」だったはずの、シリアの後ろ盾、ロシア・プーチン大統領の面目も丸つぶれで、さすがにトランプ氏、何をしでかすかわからないという前評判通り(?)の行動で、同時にミサイル乱射や核実験を繰り返す北朝鮮の金正恩の肝をも潰させる効果もあったようです。

 

今日15日は金日成生誕105年の記念日で、もし北が核実験を行う徴候を見せたら、米軍は直ちに北に向けて空爆を行うとしていて朝鮮半島情勢は一気に緊張状態となりました。実際原子力空母カール・ビンソン、ロナルド・レーガンをはじめとする強力な実行部隊を朝鮮半島付近に集結させています。

 

これまでは一方的に世界を挑発し、「瀬戸際外交」をやってきたのは北朝鮮でしたが、今回はアメリカも挑発には屈しないという方針を明らかにし、軍事行動の準備を終えたということで、世界が固唾をのんで見守っています。一方の当事者であるはずの韓国は、朴大統領を罷免、逮捕までしてしまい、次期大統領選挙直前というタイミング、いったい朝鮮半島はどうなるのでしょうか。

 

残念ながらわが日本も韓国と似たり寄ったり。北朝鮮が崩壊したとき、拉致被害者を取り戻せるのかという議論がやっと現実味を帯びてきたという状況です。しかも安倍首相は、日本の法制度では自衛隊を救出に向かわせることはできない(なぜなら相手国の同意が条件だから)、アメリカ側の協力を要請していると答弁しています。

 

こんな人が「すべての拉致被害者を取り戻し、家族のもとへ返すのが私の政権の使命」だと言っていたのかと思うと慙愧に堪えません。左派の野党は「アベ政治を許さない。安保法制は戦争法」などと世間をあおっていましたが、大丈夫、安倍さんに戦争する覚悟なんてありませんよ、買いかぶりすぎです、といってやりたいぐらい。ああ。

 

トランプ氏の狙いは北朝鮮の崩壊ではなく、中国をうまく動かして北朝鮮の首根っこを押さえさせて事態を収拾(中国の属国化)、中国の役割を作ってやったと恩を売って、経済関係で果実をとる、という計算ではないのかと思います。

 

この機会に拉致被害者を救出できればもちろん結構なことだけれど、今の政権にそんな力はありません。万が一、トランプ氏が「盟友」安倍さんの要請を聴き入れて救出してくれたら、本当に日本は51番目の州となるか、あるいは州には入れてもらえず、中国との間の防波堤としての役目を果たす正真正銘の属国になるということではないかと心配の種は尽きません。

 

腹の据わった政治家やいずこに?

 

 

 

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