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2017年4月 6日 (木)

(260)はなむけの言葉

ことしの春は、お水取りが終わっても、彼岸が過ぎても、結構な寒さが続き、全国的に桜の開花がずいぶん遅れてしまいました。近くの公園ではようやく咲き始めましたが、日当たりの悪い一部の木はまだ蕾です。

 

桜が咲こうが咲くまいが、世の中では、新年度が始まりました。すでにリタイアした者にとっては、学校や会社の新入生の姿はまぶしく映ります。新たな旅立ちに胸のなかは不安と期待でいっぱいになっているのだろうな・・・。みんな頑張れよ!といいたくなります。

 

この拙ブログを読んでくれる新入生、新入社員は皆無だろうけれど、人生の先輩として餞の辞を少々。(もちろん、すべて筆者の反省からでたことで、もう一度人生をやり直せるとしたら、こうしたいと思うことですから念のため。)

 

新しい世界に入った君たち。これからすべての結果は自分が背負わなければならないのだと心に決めてください。「自己責任」といいますね。これまでは親をはじめ誰かの庇護を受けて育ってきたので、うまくいかなくても「誰かのせい」にしておけばよかったのですが、そうはいきません。また、いろいろな局面で、ふたつの分かれ道に出会ったらどちらかを選択していかなければなりません。そのとき、安易な道、楽な道は捨てるほうが、概して結果は良いことが多いということを知っておいてください。

 

去年、電通という会社で新入社員が過労自殺をして、いっそう働き方について政府が口を出していますが、政府の考えは愚の骨頂だと思います。残業時間は月100時間までと決めて、それを守れる会社はどれほどあるか、政府はわかっていない(わかっているが、何かしないと政府が批判されるから自分たちの保身のためにやっている)のです。実際はサービス残業が増えるだけで、問題解決にはつながりません。

 

もし、死にたいほど苦しい職場なら辞めればいい。自殺した彼女は東大を出た優秀な人だったそうです。きっと親や身内からの期待も大きかったでしょう。この場合、せっかく入って間もない名門会社を辞めることのほうがたぶん苦しい選択だったと思います。安易にズルズル判断を遅らせた結果、悲惨な結果となったと考えられます。

 

(本件ついでにいうと、母親が、娘が自殺に追い込まれたと会社を批判している姿は、あまり良い印象を持てませんでした。頭は優秀でも精神的にたくましい人間に育てられなかった親の不明を恥じるほうが筆者にはしっくりきます。)

 

たとえば、それほどひどい職場なら、同じ思いの仲間と一緒に、労働環境の改善に立ち向かうという手段もあったと思います。今は組合が機能している職場は少ないのかもしれませんが、それ自体問い直されるべきでしょう。理不尽には徹底して闘う姿勢を持ちましょう。これが二つめのアドバイスです。

 

君が闘い、もし会社から睨まれた場合、出世の妨げになるかもしれません。が、こうした「冷や飯」は早めに食ったほうがいいと思います。若いうちの正義感をきっと評価してくれる人が出てきます。人をねたむ上司はこうはいきませんが、いずれ上司も入れ替わりがあります。ときがくるのを待つのです。このへんが人生のおもしろいところです。最初から最後まで順風満帆の人は、まずこの世にいません。チャレンジして失敗するのとチャレンジしないで失敗するのでは大きな差がでてきます。

 

最後にもうひとつ人間関係。誰でも慣れない人とうまくやるのは難しい。田舎育ちで人見知りの筆者は人間関係で結構苦労しました。人と仲良くするにはまず自分から、本音というか、自分らしいところを出すこと。そうすれば半分くらいの人とは心が通じるようになります。(あと半分からはバカにされるかもしれませんが、それはそれでいいではありませんか。)

 

人を見る目は今もあまり自信がありません。つい性善説で人を見てしまうからだと思います。かと言って性悪説では人と仲良くできません。その匙加減は経験によって獲得していくしかないですね。

 

70歳を越した筆者と今もつきあってくれる友人。そう数はいませんが、長い人生の宝物はやはり友人。電話一本でいつでも呑みに出かけられる友人が何人できるか、そういう視点で毎日をみていればよかったなぁと、これは悔いの残るところです。

 

一度きりの人生、どうか君らしく、生きがいをもって生き抜いてほしいと願います。

 

 

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