« (247)歳末所感 | トップページ | (249)ごまめの歯ぎしり »

2016年12月31日 (土)

(248)横田ご夫妻様

今年も拉致被害者のみなさま誰ひとりも帰国は叶わず、政府は何ら有効な手だてさえ見つけられないまま、終わろうとしています。

 

「正論」新年号に掲載された早紀江さまの思いを拝読しました。

 

近頃は少し違う感覚に駆られることがあります。これは紛れもなく自分の人生なのだけれども、何だか自分とは別の人間がいて、その人の人生ドラマを見ているような感じがするんです。そのくらい今、自分が歩んでいる人生が、自分でも信じられなくなるような瞬間があるんです。

 

このくだりには、胸をつかれました。普通の人が人生において感じることの、

おそらく何万倍も、苦しみ、哀しんでこられた早紀江さまの胸の内を見る思いが

しました。

きっと肉親を奪われた多くの拉致被害者のご家族も、

本当にこんな人生ってあるのか、自分のこの生きている感覚は、

ひょっとして間違いではないか、家族そろって過ごしている人生があるのに、

自分だけ別のところにいるのではないか・・・そんな感じではないでしょうか。

 

40年も経つというのに、ご家族にこんな思いをさせている日本政府と国会の

無能、無策ぶりに怒りを通り越して哀しみさえ感じます。

 

このたびの安倍首相のハワイにおける「歴史的」ともいわれる演説のなかの、

「不戦の誓い」という言葉を、ご家族のみなさまはどう受け取られたでしょうか。

大切な子や肉親を捕われているというのに、祖国は取り戻す戦いさえ放棄するのかと。

数百人もの国民が拉致され、救い出せない国の指導者が、

このような美辞麗句を使うことに私は率直に怒りを感じました。

この人は、「世界のリーダー」となって長期政権を担うことしか考えていないのでは

ないかと。

 

私たちにできることはたかが知れています。今年一年、みんなで頑張っても、

署名数は1万余りです。

いくら署名を集めても為政者が動かないならば、来年は、ご家族のみなさまが

思っていらっしゃっても口にできないことを想像し、あえて代弁させていただき、

現内閣への強い批判と、与野党問わず良心ある国会議員への働きかけを

行っていこうと考えております。

 

少しご報告があります。先週、拉致問題対策本部から、私たちが提案していた、中高生の「拉致問題に関する作文コンクール」につき、加藤拉致担当大臣も「素晴らしいアイディア」と評価されて予算がついた、ついてはアニメ「めぐみ」を視聴した生徒から感想文を募って、来年12月の人権週間に優秀作品を表彰することになります、との連絡でした。

 

また、私たちが要望してきた舞台劇「めぐみへの誓いー奪還―」の大阪公演も218日に初めて実現することになりました。

 

これらのことが、少しでも拉致被害者のことを考える若い人を増やすことになればと願っています。

微力ですが、来年も大阪の地で頑張ってまいりますので、ご夫妻におかれましては、

どうかくれぐれもお身体をお厭いいただきますようお祈り申し上げます。

 

 

« (247)歳末所感 | トップページ | (249)ごまめの歯ぎしり »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1594571/69057899

この記事へのトラックバック一覧です: (248)横田ご夫妻様:

« (247)歳末所感 | トップページ | (249)ごまめの歯ぎしり »