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2016年5月13日 (金)

(220)国難の正体

元ウクライナ大使、馬渕睦夫著「国難の正体」を読む。

彼の著書は、センセーショナルなタイトルが多く、新聞広告を見ても、

なんだか胡散臭くて買う気になれなかった。

『世界を操る支配者の正体』とか、

『「反日中韓」を操るのは、じつは同盟国・アメリカだった』とか。

 

今回あらためて活動仲間に勧められて、初めて表題作を読んだが、

一読の価値は充分あるし、直感的に彼の言説は信用できる、と感じた。

日本の元外交官にこうした人物がいることと、

仮に「異端」と烙印を押されることもいとわず、

世にこれらの書を問うていることは、評価できる。

 

世界を操っているのは、国家の枠を超越する、「グローバリズム」という思想で、

イギリスのシティーと、アメリカのウォール街の国際金融資本家たちの仕業だと。

彼らユダヤ人は、マネーによる世界統一を狙っている。

彼らと共産主義は、敵対どころか、同じ思想といってよい、とする。

 

古くは、朝鮮戦争、ベトナム戦争、最近ではロシアのクリミア占領とウクライナとの紛争。

中東の「アラブの春」や東欧のカラー革命、「イスラム国」についても、

背景に必ず彼らの存在がある、という。

戦争を起こさせ、長引かせ、また新たな戦争を作り出し、

しっかり儲ける悪魔のような人たち。

 

かつてネイティブ・インディアンを駆逐し、アメリカを建国したWASPと呼ばれる

プロテスタントの白人エリート。

彼らもすでに力を失い、アメリカの民主主義、人権、法の支配といった理想主義は

姿を変えて、世界のいたるところで紛争を作り出している。なるほど。

 

こうした勢力と闘うために、日本はロシアとの連携を深めよと馬渕は提言している。

日本人とロシア人とは親和性があるとするが、はたしてそれはどうだろうか。

 

日本は、「勤勉さ」「和」「共生」といった特性を活かして国際貢献し、

「グローバリズム」との調和も図っていくべきで、日本ならそれができるという部分に

わずかに希望は感じるが、今の政治家たちには難しいことだろう。

 

悪魔たちに対抗していくためには、やはり悪魔たちが作って日本に持たせた

「日本国憲法」を変えることから始めねばなるまい。

日本の共産党が、憲法改正を断固阻止すると叫ぶ背景には、

国際共産主義があるからなのかと思いつくが、それだけでもこの本を読む意味はある。

 

 

 

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